京都で「日朝友好親善を推進する有志の集い」 |
伝統受け継ぎ発展させよう
「日朝友好親善を推進する有志の集い」が1日、京都ホテルオークラで行われ、日朝友好親善運動を行ってきた各階層の日本人士と総連の各団体代表ら15人が参加した。この日の集いは、日朝友好文化フェスティバル実行委員会の水谷幸正委員長(佛教大学名誉教授)と上田昇事務局長の呼びかけにより、京都において精力的に展開されてきた朝・日友好親善活動の精神と情熱を朝・日の若い世代に伝えていこうという趣旨で開かれた。 集いでは、水谷委員長を中心とした日朝友好文化フェスティバル実行委員会の日朝友好親善活動での豊富な経験が紹介された。 参加者らは、6者会談における朝米、北南朝鮮関係の進展に見られるように、朝鮮半島を取り巻く情勢が平和的に解決されようとしている今、遠からずやってくる朝・日関係の好転と国交樹立に備えるとともに、それを求める世論を喚起していくことが大事であると認識を一つにした。 また、そのためにも長年京都で培ってきた日朝友好親善運動の伝統を継承しつつ、現在多方面にわたって行われている活動をさらに発展させるうえで、情報交換と相互協力ができる緩やかなネットワークを目指す必要性などを強調した。 「日朝友好関西学生の会」初代会長の佐藤大さんは、「日本の若者に欠如している日朝間の歴史認識を自分たちの活動のなかで少しずつ埋めていきたい」と語った。また、同志社大学大学院博士課程の森類臣さんは、「今回の京都府警による朝鮮商工会への強制捜索に対する報道もそうだが、在日朝鮮人側の言い分と大手マスメディアの間でかなりのギャップを感じる。メディア研究によって日朝友好親善活動に努めたい」と語った。 集いでは、総連京都府本部の琴基都副委員長が「今回集まっていただいた有志たちは、朝・日関係においていかなるときも変わらぬ友好親善に尽力してくださった方々であり、私たちはこういった真の友人の志を大事にし、その精神を次世代に引き継いでいきたい。共に手を取り合って、朝・日友好親善の進展拡大と国交正常化のためにがんばりましょう」と呼びかけた。【京都支局】 [朝鮮新報 2008.2.27] |