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若きアーティストたち−持ち味を活かしたコラボレーション

次回公演のチラシ(10月、東京・赤坂で)

 久しぶりに「Charge」の公演を観に行った。「Charge」は、芝居はもとより、歌、タップ、朝鮮舞踊、ジャズダンスなど、あらゆるジャンルをミックスした、ノンストップエンターテイメントショーを披露するパフォーマンス・ユニットである。小劇場での公演は、俳優の飛び散る汗と、呼吸を間近に感じられるほど熱気に包まれる。現在、女性アーティスト7人で構成される「Charge」には、2人の在日朝鮮人舞踊家が含まれている。

 代表の藤林美沙さんは、「国境を越えて、誰もが見て楽しめるものを創りたい」との思いから、作品に朝鮮舞踊も盛り込むようになったという。「朝鮮舞踊の優雅でドラマティックな動きは、これまでとは違うテイストで、作品の中に組み込むとおもしろいと思った」とも。

 彼女たち、「Charge」の舞台に立つ女性アーティストたちは、それぞれの持ち味を出し合ったコラボレーションの舞台作りを「充電=Charge」と呼んでいる。世の「朝鮮バッシング」「総連バッシング」が続く中、芸術を通して友情を育む朝・日の若きアーティストたちの姿に元気をもらう。

 「日本人も朝鮮人も踊る姿に違いはないし、動いてかく汗はみんな同じ。朝鮮舞踊を通じてその人を見てほしいし、踊りが好きな仲間たちを見てほしい」との藤林さんの言葉も潔い。

 メンバーの李順和さんは、チビッ子たちに人気のDVD、ビデオ「ウリウリコッポンオリ」の体操のお姉さん。李明煕さんは、舞踊家として舞台に立つほか、各地の学校や保育園などを回り、朝鮮舞踊の講習にも力を注いでいる。講習には約200人の小学校教諭、保育士らが参加している。(潤)

[朝鮮新報 2007.7.27]