女性同盟東京・足立結成60周年−歴史は女性と地域の視点で |
女性同盟足立支部結成60周年の記念の集いが2日、盛大に開かれ、9日には、この集いのために約1年半前から準備に挺身してきた実行委員ら40人を招いて慰労会が開かれた。 この二つの集いに参加してあらためて思ったのは、「女性の、女性による、女性のための運動」の力強さとやさしさである。 およそ1年半前にタイムスケジュールを決めて、DVD制作班、ファッションショー準備班などいくつもの実行委員会を作って、そのなかで具体的なプランを話し合い、構想を練っていった。 記者もDVD制作班に加えられたため、1年半にわたる活動の一端を垣間見ることができた。沈裕子・同支部副委員長の何としても地域の女性運動の歩みを映像で残したいという熱意を受け、一昨年冬の寒い夜、みなで夜12時を過ぎるのも忘れるほど、ディスカッションに熱中したことを思い出す。女性たちはみな仕事を持ち、子育て真っ最中の人もいる。そのため、ほとんどの会合は夜8時から始まり、深夜まで続き、アイデアを互いに出し合って、検討しあう日々だった。その後、責任者の金春子・同支部国際部長らが中心になって、地域の1世女性たちのインタビューや同胞たちの手元に大切に保存されてきた秘蔵映像や写真などの記録が集められていった。この間、「2時間位のドキュメンタリー映像ができるかも」というほどのぼう大なデータが集められ、地元朝鮮学校の教員の協力を得て編集作業に入り、足立の同胞女性たちの足跡を刻んだ「herstory あの日あの時みんな若かった!」(17分)は完成したのだ。 歴史を語る時に決して忘れてはならないのは、女性、そして地域の熱い物語である。(粉) [朝鮮新報 2007.7.21] |