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「南北コリアと日本のともだち展」−絵画とふれあう平和教育

 今年も東京・渋谷で開かれた「南北コリアと日本のともだち展」に行ってきた。

 同展は、北南朝鮮と日本そして在日コリアンの子どもたちの絵をひとつの会場に展示して、絵でお互いを紹介しあい、心の壁を乗り越えようというもの。01年から始まり、東京、ソウル、平壌ほか、日本各地での巡回展も行っている。

 絵画展のテーマは、「あなたのことをおしえて」(01年)、「わたしのこと ぼくのこと」(02、03年)、「みんなで あそぼう」(04年)、「わたしの たいせつな じかん」(05年)、「ともだち たくさん 大集合!」(06年)、「わたしのたいせつな人!」(07年)。

 画用紙にはサッカーボールを持った丸刈りの少年や、傘をさして雨合羽を着て楽しそうに雨の中を通学する姿、家族や友だちとのふれあいなど、子どもたちの世界がたっぷりと描かれている。ワークショップやホームステイなどを通じた交流も盛んだ。そうした体験を通して子どもたちは平和の大切さを学んでいる。なぜなら「戦争」は子どもたちにとって、大好きな家族や友だちと会えなくなることであり、思う存分学び、楽しく遊べなくなることであるからだ。

 会場では東京展に直接参加できなかった子どもたちからのビデオメッセージが流された。友だちと楽しそうにおしゃべりをしながら絵を描く平壌の少女の姿に見入る子どもたち。南朝鮮のNGO「オッケドンム」のリ・ギボン理事は、「今はみながひとつの場所に集うことが難しいが、いつかは実現されるものと信じている。子どもたちがふれあい、友情を育むこと。それが平和につながる道だ」と静かに語った。(潤)

[朝鮮新報 2007.7.7]