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新たなコミュニティ 同胞向けサイト通じた出会い

「korikori」の入り口画面にはにんにくの花が

 今や若者たちの間でネット上のコミュニケーションは日常的なものとなった。電話の代わりにメールを送り、チャットで会話を楽しむ、日記をブログに書き込み、趣味や嗜好の合う仲間を探して新たな人間関係を築く。不特定多数に公開されている多くのコミュニティサイトとは違い、知人の紹介により初めてその会員となれるSNS(Social Networking Service)では、友人の友人をたどって友だちの輪を広げる楽しさもある。

 千勝俊さんは在日コリアンを結ぶSNS「korikori」の開設者だ。朝大入学の年に6.15共同宣言が発表された。「北と南が統一に向かって大きく歩み寄る時代に、在日同胞を一つにつなげられないものか」と、Web上に在日同胞向けのコミュニティサイトをつくることを思い立った。昨年8月のオープン以来、会員数は約200人にふくれ上がった。

 2月末に東京で初のオフ会が開かれ、約40人が集まった。1世は一人もいない、2世以降の「若者たち」の集まりだった。

 「参加者はいろんな背景の持ち主で、朝鮮学校から日本の学校へ転入したり、総聯や民団といった民族団体とはつながりのない人、身内以外の同胞とは初めて出会ったという人もいた。みんな同胞同士の出会いを求めている。オフ会では教育や在日同胞の経済圏確立など、話が尽きなかった。個々人が率直な意見交換ができる場として、今後の同胞社会を支えていく何らかのヒントがあるように思えた」と千さんは話す。

 SNSには既存の参加者からの招待がないと参加できない。希望者は、「朝鮮新報を見た」と記入して、info@korikori.jpにメールを送ると、もれなく「招待状」が送られてくる。(潤)

[朝鮮新報 2007.5.12]