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7千人のデモ行進−3代に続く闘いの歴史

 3日、東京・日比谷公園大音楽堂と兵庫・神戸東遊園地で、総聯組織と在日同胞に対する不当な政治弾圧と人権蹂躙に対する抗議集会が開かれ、東京では7000人が参加するデモ行進が行われた。

 幼い頃、雨ガッパを着て「米軍撤退」「祖国統一」を叫ぶデモ隊を沿道から応援し、学生時代には照りつける太陽の下、声をからしながら統一を叫んだ過去の記憶がよみがえってきた。

 当日、家を出ようとしていたところ、後輩から1本の電話が入った。乳飲み子を抱える彼女は、数日前から集会に参加するかどうかを迷っていた。春とはいえ、まだまだ気温の低い日もある。授乳やおむつ換えを考えると、半日屋外で過ごすのは赤ちゃんにとって負担が大きいと、一度は参加を断念しかけていた。しかし、当日の朝になって「福島からアボジが参加しに来るそうで…」と、彼女は心変わりの理由を述べた。79歳になる彼女のアボジは、自宅を朝6時に出発し、福島県の同胞たちとともに片道5時間の道のりを大型バスに乗って上京してきた。

 アボジはソウルから来た記者の取材に「3.1のプリ(根)がまだ残っている」と答え、誰よりも大きな声でシュプレヒコールを叫んでいた。その横で彼女も、息子の小さな拳をにぎり、「ウリハッキョを守るぞー!」と声をあげていた。赤ちゃんは途切れることのないシュプレヒコールの中で無邪気な笑顔を見せていた。

 親の代から子、孫の代まで続く長い闘いの道のり。朝・日平壌宣言が履行され、1日も早く、朝・日関係が改善されることを願うばかりである。(潤)

[朝鮮新報 2007.3.10]