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学生中央口演大会−金賞の秘訣

 毎年2月に行われる「在日本朝鮮学生中央口演大会」。民族教育の生命線である国語教育のうち、「話す」ことに焦点を当て、朗読、才談、スピーチなどを競う。これまで東日本、東海・近畿、中四国・九州の3ブロック別に開かれていた大会を、今年は東と西の2地域で開催。57校、約600人の児童、生徒が参加した。

 東日本大会の開催地となった神奈川中高では、数年前から「語学教育」に特別に力を注いでいる。本校では1年間の語学教育の集大成として、毎年2月に朝鮮語、日本語、英語の3つの言語で語学イベントを開催する。

 今回、東日本大会で優秀作品に選ばれた7作品のうち3つが神奈川中高のものだった。梁瑞鳳・神奈川中高中級部教務主任は、「生徒とともに口演大会開催にふさわしい学校の雰囲気づくりに取り組んできた。ここ数年間、学校をあげて語学教育に力を注いできたので本当にうれしい」と話し、金燦旭教務部長は、「複雑な情勢の中、大会に参加するため遠くからやって来る児童、生徒のためにも楽しく、意義深い大会になるよう心がけてきた。子どもたちがのびのびと語る姿を見るのはとてもうれしい」と語った。

 生徒の指導に当たった尹紀純先生は、「学校をあげて語学教育に力を注いでいるので指導がしやすい。日頃の国、日、英語の授業が生徒の発表の場となっている。大会はその集大成」と話した。

 口演大会だけではなく、コッソンイ作文コンクールでも常に好成績を収めている南武初級の成明美先生は、「担当教員ひとりに朝鮮語教育の責任を負わせるのではなく、日常的にすべての教員が朝鮮語教育に取り組むことが金賞の秘訣」と指摘した。(潤)

[朝鮮新報 2007.2.24]