top_rogo.gif (16396 bytes)

教育研究大会−教育熱心な先生たち

 東京都北区の東京朝鮮中高級学校で開かれた、第19回総聯各級学校教員の教育研究大会を取材した。朝鮮学校で、初めて朝鮮の文字を教えてくれた初級部1年生の時の担任はじめ、中、高級部時代の担任の先生たちは、今でも現場でバリバリ働き、いつも記者を励ましてくれる。

 今年で10年目を迎える記者生活の中で、これまでいろいろな出会いがあったが、教育現場で働く先生たちとの出会いも忘れがたいものばかりである。

 「未来の同胞社会を支える人材をぼくらの手で育てなくては」と、学校が終わった後、日本の学校に通う同胞青年たちの家を回り、青年学校の授業に励んでいた青年教師、「子どもたち1人ひとりを大切に」と、養護学校と朝鮮学校のダブルスクーリングをしている生徒の同級生全員を、養護学校の生徒たちと交流させていた先生、冬はまだ日も昇らぬ暗いうちからスクールバスを運転し、夕方、子どもたちを無事送り届けた後から夜遅くまで授業の準備に取り組んでいた青年教師、「生徒にだけ勉強しろ! と言っていてはだめ。教師自らしっかり学ばなければ!」と、早朝4時から英語の勉強に励んでいた社会科教師。幼い子どもを保育園に預けて職場復帰した若い「オモニ教員」は、「毎朝、保育園の門が開くのを待ってるんです」と、はにかむような笑顔を見せていた。

 情勢の悪化、生徒数の減少、経済難…。たび重なる困難を跳ね除けて、民族教育に情熱を注いでいる先生たち。

 今年も教育欄では各地の教育熱心な先生たちを取り上げていきたい。連載にご期待を!(潤)

[朝鮮新報 2007.2.3]