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春・夏・秋・冬

 総連と在日朝鮮人に対する日本当局の不当な政治弾圧に抗議し、これを糾弾するたたかいで幕を開けた今年も、あと幾日かで終わる。戦前を彷ふつとさせるような朝鮮人弾圧を繰り広げた安倍前政権は、6者会談や朝米関係の進展、北南関係の改善など激変する世界情勢の中で、退場を余儀なくされた。しかし、福田政権も対朝鮮政策はもちろん、対在日朝鮮人政策においてこれといった変化をもたらしていない

▼強制捜索を二度にわたって強行された兵庫県商工会の会長は、「今こそ在日100年の恨みを晴らすときだ。ここで負けたら一生勝てない。みんなが団結してたたかおう」と怒りに拳を震わせながら力強く語っていた。彼の言うとおり、総連と在日同胞はたたかいにより不当な弾圧をはねのけてきた

▼一方で、不当な「法の厳格適用」の前で、在日朝鮮人の置かれた状況は今も昔も本質的には何も変わっていないことも明らかになった。「表面的な差別がなくなった現在」でも、在日は真の権利を獲得するために団結しなければならないということを肌で感じた一年でもあった

▼厳しい状況の中でも総連は21全大会を開き、今後3年間の課題と道筋を示した。近い将来訪れる統一時代に備え、在日社会の中に民族圏を形成することで、統一に積極的に関与していける時代になった

▼朝鮮半島情勢が激変している事実を踏まえて、在日同胞社会をしっかりと築き、さらには世界に羽ばたいていくうえで、役に立つ情報を発信できる新報を作れるよう、これからも精一杯がんばっていきたい。     (国)

[朝鮮新報 2007.12.26]