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EU(欧州連合)議会は13日、日本の「従軍慰安婦」強制動員について、日本政府が公式にその事実を認め謝罪、賠償をするよう求めた決議案を採択した。これまでたびたび取り上げてきたように、国際社会では米下院(7月30日)を皮切りに、オランダ(11月8日)、カナダ(11月28日)下院が同様の決議をしており、今回のEU議会で4つ目になる ▼EU議会は同日、フランス・ストラスブールで開催中の本会議最終案件の1つとして「慰安婦のための定義」を上程、討議を経た後、決議案を採択した ▼決議案の採択に先立ち、11月6日にブリュッセルのEU議会で開かれた初の「慰安婦」聴聞会に南朝鮮のキル・ウォンオク(79)、オランダのエルレン・ファン・ド・プレーグ(84)、フィリピンのメネン・カスティヨ(78)さんら3人の被害者が参加し、出席した議員らにおぞましい体験の数々、日本の蛮行を告発し決議案の採択を訴えていた ▼ドイツ(加盟時は西ドイツ)、フランス、イタリアなど6カ国の原構成国によって出発したEUは2007年現在、27カ国が参加するまでに拡大した。今回の決議案は、法的な拘束力はないものの、ヨーロッパのほとんどの国々を網羅した意思表明だけに、日本にとっては強力な圧力となる ▼それにしても「強制はなかった」と事実を認めないどころか、「自発的なものだった」と、同じ人間とは思えない発言などが首相やその側近から飛び出し、未だにもみ消しに走る日本当局。その一方で人権を口にするのだから、信用が失墜していくわけだ。(哲) [朝鮮新報 2007.12.17] |