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春・夏・秋・冬

 噂されていたニューヨーク・フィルの平壌公演。来年2月26日、東平壌大劇場で開催されることが本決まりとなった。滞在は25日からの3日間で、総勢250人規模。ヒル国務次官補の同行も伝えられている。一行は、中国公演後に空路平壌入りし、28日にはソウルでも公演をする。世界を代表するオーケストラの中国、朝鮮半島縦断演奏旅行、文化交流とはいえその持つ意義は大きい

▼今年10月、朝鮮のテコンドー代表団が米国を訪問し、各地で模範演技を行い大きな反響を巻き起こしたことは記憶に新しい。今後、アジアナンバー1の女子サッカーチームの訪米なども日程に上っているという。交流が積み重なっていけば、それぞれ歴史的背景の異なる文化の相互理解につながることは言を待たない

▼1994年、ジュネーブ合意後にも同じような動きがあった。当時、駐日米大使館関係者から、ハワイ観光に「朝鮮籍表示者」も積極的に招致したいという意思表示があったことを覚えている

▼さらに遡れば80年代末から90年代初、朝鮮戦争時に死亡した米兵遺骨収集という人道事業協議に触発され、故金容淳書記が訪米しカンター国務次官と会談したことに象徴されるように、交流が盛んになった時期があった

▼しかし、いずれもクリントンからブッシュ大統領への政権交代によって、本格的な交流にはつながらなかった。今回は、クリントン政権下での交流にストップをかけたブッシュ政権下でのこと。さらに6者会談共同声明の履行が進んでいる折だけに、今後に期待が膨らむ。(彦)

[朝鮮新報 2007.12.14]