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春・夏・秋・冬

 先月の北南首脳対面・会談で発表された8項目の「関係発展・平和繁栄」のための宣言履行をめざす総理会談が来月14日から2日間、ソウルで開催されることが決まった。これによって北南関係は「わが民族同士」、統一に向けた動きをさらに具体化していくことになる

▼首脳対面に露骨に反対してきた南朝鮮・ハンナラ党(李明博大統領候補ら)は、首脳対面は大成功だったという世論の反応に驚いたのかどうか、ここにきて「南北問題においては誰も反平和的ではない」と主張をトーンダウンさせている。むろん与党・大統合民主党大統領候補、鄭東泳元統一相の激しい「冷戦守旧勢力」攻撃を念頭に置いたものであることは多言を要さない

▼光州での懇談会では「ハンナラ党は戦争勢力、反平和勢力で、ある勢力(大統合民主党)は平和勢力で平和を守護するというのは政治的すぎる」と、弁明に終始した。どういう打算があるのかは今のところ計り知れないが、首脳対面後の事態が彼らにとって計算違いだったことだけは推察できる

▼これから南朝鮮では年末の大統領選挙に向けて運動が本格化していく。現地の記者たちが口をそろえて指摘するのは、現時点で支持率の高い候補がそのまま有利であるという構図ははまったくあてはまらないということだ。事実、前回選挙、絶対有利といわれたハンナラ候補は直前で逆転されてしまった

▼しかし確かなことが一つだけある。誰が大統領の座に上りつめても「わが民族同士」、統一に向けた流れを押し戻すことは不可能であるということだ。(哲)

[朝鮮新報 2007.10.29]