|
ベトナム共産党のノン・ドク・マイン書記長が16日から18日まで訪朝した。ベトナム最高指導者の訪朝は1957年の故ホー・チミン主席以来のことである。金正日総書記は平壌空港まで出迎え、帰途時にも空港で見送った。滞在中には、両首脳の単独会談も行われた。沿道での市民の歓迎、空港での行事、最高人民会議常任委員会の金永南委員長がオープンカーに同乗しての市内パレードなどその光景は、盧大統領の訪問を思い起こさせる ▼6者会談「10.3合意」、北南首脳対面・会談、そして今回のベトナム最高指導者の訪朝、時系列に並べると一本の線でつながるが、内容的にもつながるものなのかどうか、関心がいく ▼1960年代、米国による侵略戦争当時、朝鮮がベトナムを物心両面で支援したことは知られた事実である。共通の敵・米国の軍事的攻撃に対抗して朝鮮人民軍兵士は陸空の戦闘に「義勇軍」として参戦もしている。しかし戦争勝利後、カンボジアに対するベトナム軍の侵攻以降、即かず離れずの関係が続いてきた。その間にベトナムは米国と国交を樹立し、中国の開放経済政策に似た「ドイモイ」政策を導入し「実利追求」を路線とした ▼朝鮮の金英逸総理が来月初にもベトナムを訪れ経済、文化など多方面の協力関係を具体化していくという。南朝鮮の一部報道では総書記の「答礼訪問」も指摘されている ▼ベトナムの人口は8000万強(2005年現在、1975年に統一)。統一朝鮮は7000万。農業の南部と工業の北部など類似点がある。そこにヒントが隠されているのか。(哲) [朝鮮新報 2007.10.22] |