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春・夏・秋・冬

 「駐米韓国大使、ライス長官の訪朝促す」「米国、平壌代表部設置?」。北南首脳対面、会談、そして6者会談「10.3合意」を受けて局面の転換に向けた動きを、この機を逃すなとばかりにさらに後押しするかのようなニュースが目白押しである

▼盧大統領は首脳対面、会談に関する「対国民報告」(4日)で「風呂敷に包んでいった物(南側の提案)をみな広げたが、戻って来る時にはその風呂敷が小さいくらい、荷物をみな包むのが難しいほど良い成果があった」と語った

▼とりわけ核問題について「(金正日国防委員長との)会談の途中、委員長が6者会談北側団長の金桂官外務次官を呼び入れて10月3日の合意の結果を直接、説明させた。そこで非常に具体的かつ詳細な報告を受けた。私は6者会談が何の障害もなく進むと、したがって核問題は必ず解決すると確信している」と率直に紹介した

▼平壌からの生中継によって首脳対面の模様を自らの目で確かめ、そして発表された北南宣言と大統領の報告を南側の世論がそのまま受け入れたことを、80%を超す評価、40%後半に迫る大統領支持率は物語っている。一方、対面そのものの中止を求めていたハンナラ党は、北南宣言を否定もできず、かといって賛成もできず立ち往生しているという

▼盧大統領は11日、米軍が一方的に1953年に引き北南領海線だとした西海の北方限界線(NLL)について「領土概念だとはいえない」「領土線だというのは国民を誤って導くことになる」と否定した。タブーを口にした大統領、これもまた首脳対面、会談の成果だろう。(彦)

[朝鮮新報 2007.10.15]