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春・夏・秋・冬

 朝鮮半島非核化実現に向けたブッシュ政権の思いは、ヒートアップする一方である。大詰めを迎えた時期だからか「次期米政権が北朝鮮核問題を扱う必要がないよう、ブッシュ大統領任期内の解決を希望している」(ハドリー国家安全保障担当補佐官)、「朝鮮半島の非核化と米朝関係改善に向けた米国の意志は確固としている」(バーシュボウ駐南朝鮮大使)とラブコールにも似た発言が相次ぐ

▼「首相不在(実は入院中)」という、どこから、誰から見てもの日本の異常事態。加えて6者会談での孤立化を肌で感じつつあるためか、自民党政調会長の口からブッシュ政権への恨み節が飛び出す始末。それだけに止まらず「6者会談離脱論」も。何と浅はかな発言、墓穴を掘るだけだ

▼朝鮮半島核問題などについての著書がある船橋洋一氏は中央日報とのインタビューで「一時『悪の枢軸』と呼んだブッシュ大統領が北朝鮮を対話のパートナーとして認めるなど変わった背景には何があるのか」と問われ次のように答えている

▼「過去の過ちから学んだようだ。ブッシュ大統領の外交政策は理想的に流れた。実用主義的見方が足りなかった。やっとそうした過ちを悟ったかのように見える」。さらに「今は何らかの結果を得ようと熱心だ」とも指摘

▼初期段階措置の履行から核の凍結、無力化へ。そして核保有国の中・ロ・米三国の核専門家たちが寧辺の施設を現地視察。朝鮮側は核施設の設計図面まで公開したと報じられている。来月初めには北南首脳対面。日本も早く「過去の過ち」から学ぶべきだろう。(彦)

[朝鮮新報 2007.9.22]