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春・夏・秋・冬

 北南首脳会談に反対していたハンナラ党の李明博・大統領選挙候補だが、「南北経済共同体協力協定」なるものを云々している。「核施設の無能力化措置を年内に履行し本格的な核廃棄段階に入った時点で、南北共同体実現のための協議体」を設置するというもの

▼ロシアまでも巻き込んだ「新北東アジア経済協力構想を具体化したものだ」と喧伝しているが、そこには統一への里程標である「6.15共同宣言」の「わが民族同士」という基本精神が完全に欠如している。というより、あえて無視しているようにも見える

▼首脳会談についても、「国際協調枠と調和を維持しながら北の核問題の解決に寄与しなければならない」「一方的な経済支援よりは、核問題の解決のための枠を作らなければならない」と難癖をつけている。冷戦時代の対決思想が骨の髄まで染み込んでいるのだろう

▼汎民連南側本部など4つの市民団体は10日、「首脳会談がうまく行くよう協調するどころか反対、誹謗に終始している」と指摘。朝鮮半島での緊張醸成や駐韓米軍の永久駐屯を求めている同氏に対し、大統領選挙候補を辞退するよう強く求めた。「本当に平和を望んでいるのなら、首脳会談を支持し、会談の意義を貶めわい曲する発言をしてはならない」というのは、市民団体だけの意見ではない

▼米国大使との会談で、今回の大統領選挙を「親北左派と保守右派の対決」と語ったという同氏。旧態依然とした「色彩論」だが、「平和統一勢力と戦争勢力の対決、民族共同繁栄勢力と親米経済依存勢力の対決」と見るのが正しい。(国)

[朝鮮新報 2007.9.12]