|
関東地方などではようやく猛暑が一息ついた。とはいっても、気象庁などの予報では、今後も1カ月程度は猛暑がぶり返したり、涼しくなったりの繰り返しだという。体調を崩さないよう気をつける他はない ▼天気予報を見ていると先月、朝鮮に豪雨をもたらした前線が日本列島に下りてきていることがわかる。東海(日本海)側には大雨警報などが出たりもしている。梅雨明け直前、日本を襲った豪雨が高気圧に押し上げられ朝鮮半島北部に停滞して豪雨をもたらし、今度は高気圧の弱化によって日本列島にかかり大雨をもたらしている。朝鮮半島と日本、本当に近いことをあらためて認識させられる ▼広く報じられているように、死亡、行方不明者600余人、農地20万ヘクタールが流出するなど大被害を被った朝鮮の水害に対して国連をはじめ各国が支援に乗り出している。困った時はお互い様、朝鮮政府もこれまでになく被害の実情を迅速かつ詳細に報じた ▼沈黙を守り続けてきた日本政府もようやく「支援の検討」を口にしはじめた。ところが「拉致問題で前向きな姿勢を示せば」という前提付き。5日から2日間、モンゴル・ウランバートルで開催される2回目の6者会談朝・日作業部会での「拉致問題進展を促す」狙いだという。人の不幸にまでつけこもうとは、「三つ子の魂百まで」、本当に安倍政権の性根は直らない ▼現在、総聯中央は被害復興の一助にと「一口千円」の募金運動を全同胞的に展開しようと呼び掛けている。合わせて兄弟、親戚・縁者たちの確認を求める要望にも応じている。(哲) [朝鮮新報 2007.8.31] |