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春・夏・秋・冬

 日本の新聞、テレビなどでも取り上げられているように、首都平壌をはじめ江原道、平安道、黄海道、咸鏡南道など朝鮮各地で7日から連日、雨が降り続き甚大な被害が出ている。朝鮮中央通信が報じたところによると、7日から12日までの間に平安南道北倉郡で662ミリ、徳川市621ミリ、黄海北道新坪郡592ミリ、平壌市でも406余ミリの豪雨に見舞われたという。他の地域も軒並み300ミリから500ミリ台を記録している

▼死者、行方不明者は数百人にのぼり、6万3300余世帯の住宅が浸水、破壊(このうち2万余世帯は江原道での被害)された。流されるなどした橋は540余カ所にもなる。これらの数字は12日現在のものだけに、今後さらに被害が広がることが予測される

▼農業分野への被害も大きい。14日現在で全国の田畑の11%が冠水、水没、流失した。とくに被害の多大なのは米どころの黄海北道。3万7000余ヘクタールが冠水、水没したという

▼先月、祖国を訪問した際に訪れた平壌近郊のテチョン牧場では時期的に除草作業の真っ最中だった。技師長は空梅雨気味だが、側を流れる川を利用して70年代に造成された貯水池があり水の心配はいらない、今年は豊作間違いないと胸を張っていた。恐らく大きな被害を被ったことだろう

▼これまでも朝鮮は幾度も豪雨の被害に遭ってきた。記憶に新しいのは90年代半ば連続して起きたものだ。今回の被害で28日から予定されていた北南首脳対面は北側の提起によって10月に延期されることになった。「災い転じて福となる」ことを祈りたい。(彦)

[朝鮮新報 2007.8.20]