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春・夏・秋・冬

 17日から20日まで北京で開かれた6者会談団長会談と朝米会談。終了直後に、今会談のキーワードは何かと知り合いの記者たちと話し合った

▼報道発表文を読む限り、実務グループ会議や6者会談第2ラウンド、6者外相会談の開催時期についてそれぞれ「8月末」「9月初」、第2ラウンド終了後「可能な限り早期」と言及されたが、具体的な日にちまでは明記されなかった。これをどう見るのか、がまず焦点になった

▼具体的な日にちが明記されなかったことによって、朝鮮の「すべての核計画についての完全な申告及びすべての既存核施設の無能力化」、そして5者が朝鮮側に提供する「95万トンの重油に相当する規模を限度とする経済、エネルギー及び人道支援」という「行動対行動」原則に基づく「コンセンサス」の実行が遅れた場合、すべてのスケジュールに遅れが生じることになる。逆でもしかりである

▼そして、ここに待ち構えているのがブッシュ政権に3期目はないという現実である。ブッシュ政権はイラクという難題を抱え、その一方で時間に追いかけられているのだ。これで朝鮮半島の非核化実現は可能なのか?

▼「通常、これまでなら日にちが明記されなかったことを巡って紛糾したはず。それが今回は米朝ともにおとなしい。暗黙の了解が存在している?」とはある記者の指摘だ。キーワードは何か。米国通の記者はこう見立てた。「報道発表文にも出てくる相互信頼、つまり米朝間に相互信頼が存在しているということではないか」。相互信頼関係ができたのなら心配はない。(哲)

[朝鮮新報 2007.7.23]