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春・夏・秋・冬

 ひとつの事実に対する解釈が、どうしてこうも違うのか。「米朝軍事会談提案あれば論議の機会はある、米国務省」「6カ国協議の枠内で論議=北の軍事会談提案に消極的−米国務省」

▼朝鮮人民軍板門店代表部が13日に発表した談話で、朝米軍部間の会談を提案したことを受けて、ケーシー米国務省副報道官が現地時間の13日に行った定例会見に関する、南朝鮮の聯合ニュースを見ると、米国が積極的に対話しようとしているように見えるが、時事通信は正反対だ

▼ヒル国務次官補の訪朝や、朝鮮が国際原子力機関(IAEA)査察団を受け入れたことへの肯定的な評価など、一連の米国の動きを見れば、どちらが真実なのかは火を見るより明らかだ

▼日本政府は13日、18日から開催される6者会談首席代表会合で、朝・日国交正常化作業部会の8月中の開催を求める方針を固めたという。作業部会では、拉致問題で進展がないかぎり朝鮮へのエネルギー支援に応じない姿勢をあらためて示すそうだ。産経新聞は、「北朝鮮側が従来通りの主張を繰り返せば、エネルギー支援不参加の口実ができる形となる」と主張しているが、これでは拉致問題を解決したいのか、エネルギー支援をしたくないがために拉致問題を利用しているのかわからない

▼ヒル次官補の訪朝について麻生外相は、「焦って行って足元を見られるくらいアホらしい話はない。安易に譲ってもらいたくない」と言ったそうだが、そろそろ拉致問題に固執する日本政府の本音が見えてきそうだ。(国)

[朝鮮新報 2007.7.18]