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春・夏・秋・冬

 平壌市内、大同江にかかる大同橋を渡ると東平壌地区である。そこからすぐの中央労働者会館で10日午後、安倍政権による総連への政治弾圧を糾弾する各階層代表参加の群衆集会が開かれた。特定の政権を名指しで反日集会が開催されることについて「記憶がない」とは関係者の言葉

▼千人を優に超える参加者たちの、整然としながらも内に秘めた怒りが会場には充満していた。その怒りは集会報告、そして各代表の演説へと移る中、次々と口から発せられ会場にこだまする「安倍一党糾弾」などの表現に集約されていた。その激しさは、約1時間の集会後、会場を後にした車の中でも「安倍一党」という言葉が脳裏から消え去らなかったほどだ

▼出版社に勤務する50代のある男性は「夕食時にテレビを見ていると、朝鮮出版会館に日本の機動隊が押しかけ強制捜索をする場面が映し出された。家族全員が夕食をそっちのけでテレビに見入った。何かあれば民主主義を口にする安倍一党、彼らの口にする民主主義とは在日同胞の人権を蹂躙し生活を踏みにじって差別し、はてには日本の社会から抹殺することに目的があるのではないか」と唇を震わせながら一気に言葉を吐きだした

▼彼だけに止まらず、ホテルの従業員や市内の行く先々で会う人々も決まってあいさつ代わりのようにこのことを口にする。そして「安倍一党が鬼畜のような弾圧を行っていると聞いているが、絶対に長くは続かないからがんばって」とエールを送ってくれる

▼祖国と日本という位置の違いはあれ、怒りは限界線を超えている。(彦)

[朝鮮新報 2007.7.13]