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朝鮮半島を取り巻く情勢がにわかに動き始めた。朝鮮半島の非核化は、6者会談という対話の枠組みの中で解決するというのは、すでに揺るぎない流れとなっている▼金正日総書記は3日、2日から4日まで訪朝した中国の楊潔箎外相と会談。楊外相は朴宜春外相との会談や金英逸総理との面談など精力的に活動した。朝中双方は、双務関係のさらなる発展や朝鮮半島の核問題などについて討議し、6者会談参加各国が合意を誠実に履行し、会談を進展させることで一致した ▼南朝鮮の統一部は4日、朝鮮に提供する重油5万トンの一部の輸送を来週中に開始すると発表した。これに対し、マコーマック米国務省報道官は3日、米国としては少量ならば提供開始に反対しないという考えを示した ▼ロシア側首席代表であるロシュコフ外務次官は4日、「首席代表による会合が来週行われる可能性がないとは言えない。ただ、具体的な日程は合意していない」と述べながら、6者会談が来週にも開催される可能性があるとの認識を示した ▼各国がめまぐるしい動きを見せている中、日本は相変わらず流れに逆行している。聨合ニュースによると、塩崎恭久官房長官は4日、重油の一部提供について「核施設の停止、封印が確実に履行されなければならない」と述べながら、「初期段階措置と重油の提供は並行されなければならない」と語ったという。これが日本の政治家がよく使ういわゆる「毅然とした態度」なのか。朝鮮が、「日本は6者会談に参加しないほうがいい」とたびたび指摘しているのも至極当然だ。(国) [朝鮮新報 2007.7.6] |