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春・夏・秋・冬

 日本当局の総連と在日朝鮮人に対する政治的弾圧がますますエスカレートするなか、朝鮮は「朝鮮総連弾圧に対して措置を取る」と題する外務省スポークスマンの声明を7月1日に発表した(朝鮮通信、7月2日付)

▼声明は冒頭から、「最近、安倍一味の朝鮮総連弾圧策動はとうてい容赦できないもっとも無謀で悪質な境地に至っている」と極めて強く日本政府を糾弾している。「安倍一味」という表現に、朝鮮の憤りと覚悟が読み取れる

▼先日、日本の女子大生を取材した。彼女は大学のゼミで朝鮮大学校と交流を深めるなかで、朝鮮問題に関心を持つようになっていった。何よりも同世代の在日朝鮮人の友人ができたことをとても喜んでいる。今年3月3日、東京の日比谷公園大音楽堂で行われた日本政府の政治弾圧を糾弾する在日朝鮮人の大会に、朝鮮大学校の学生に誘われて参加したという彼女。デモ行進で歩いていると、「日本から出て行け!」と罵声を浴びせられたという

▼デモの内側にいたことで、日本社会のいまの排他性と危うさを痛感させられたと語っていたのが印象的だった。軍国化へとひた走るいまの日本。弾圧は在日朝鮮人だけに留まらず、軍国化に異を唱える日本人にも拡大していくことは明らかだ

▼「安倍一味の横暴非道な総連弾圧策動を絶対に手をこまぬいて傍観しないし、わが当該部門では必要な措置を取るようになるであろう」と結ばれた声明。日本に住むすべてのの良心によって安倍政権の暴走を止めなければ、取り返しのつかない事態に陥ってしまう。(徹)

[朝鮮新報 2007.7.4]