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春・夏・秋・冬

 ヒル米国務次官補の訪朝に先立ち、米国と南朝鮮外相が19日に電話会談し、次のようなやりとりをしたという。「(ライス国務長官)クリストファー・ヒル次官補が訪朝する。これから6カ国協議戦略と米朝関係正常化のために米韓の間で緊密に協議していこう」「(宋旻淳外交通商部長官)ヒル次官補にグリーンライト(裁量)を与えたのか」「(ライス長官)もちろんだ」

▼中国はといえば、21日の外務省報道官会見を通じ「次の6カ国協議開催や参加国の意思疎通、交渉の進展などにプラスになることを期待する。今回の訪問が6カ国協議だけではなく、朝鮮半島の安定と北東アジアの安定に有利に作用することを希望する」と語った

▼では日本の反応はどうか。「拉致問題は必ず解決されなければならず、事態の進展を慎重に見守りたい。北朝鮮は今も核放棄の初期段階を実行に移しておらず、まずは北朝鮮が具体的な措置を取ることが重要だ」「懸案(拉致問題)が解決しなければ北朝鮮に対する国際社会の疑惑は解消されない」(安倍首相、21日)

▼そして22日、離朝直前のヒル次官の発言。「今回、朝鮮側と良い討議ができた。6者会談の過程を進展させるあらゆる側面の論議をした」「(6者会談の再開時期)2.13合意に明示された初期段階措置が履行されれば、再開されるものと思う。中国側の提案を待っている」「米国は問題の包括的な解決を望んでおり、朝鮮半島非核化はその重要な要素である」

▼並列して読み比べると、それぞれの違いがよくわかる。やはり、日本だけは的外れだ。(哲)

[朝鮮新報 2007.6.25]