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総連、民団の5.17共同声明発表から1年が過ぎた。発表当時、6.15共同宣言の精神と同胞の志向を反映したものとして、「第2の6.15時代」が在日朝鮮人運動と同胞社会にも開かれたと、在日同胞はもちろん、北と南、海外すべての同胞からも支持された ▼当時、共同声明の発表を受けて、各地では総連と民団共同の歓迎、支持する集いが開かれた。祖国分断の苦痛をなめ、その影響をまともに受けてきた1世同胞たちは、所属に関係なく涙ながらに共同声明発表を歓迎し、若い世代の同胞たちも、本当の意味で在日が統一事業に貢献できるようになったと明るい表情で語っていた姿が眼に浮かぶ ▼しかし共同声明は、「日本人との共生基盤に損失を与えた」「民団を破壊するための謀略」などと、日本当局と結託した民団の一部の人間たちによって「白紙化」された。在日同胞の志向にそぐわないばかりか、時代にも逆行する愚の骨頂であり、その愚行によって民団は今なお極度の混乱状態にあるという。逆に、一人ほくそえんでいるのが安倍政権である ▼共同声明の「白紙化」を叫んだ民団の一部は誤算したようだ。「わが民族同士」、6.15共同宣言の精神に基づいた共同声明は各地域でしっかりと根付き受け継がれ、総連と民団の共助、交流は日常的なものになっている ▼北南関係は現在、鉄道の連結、運行に象徴されるように着実に歩を進め、新たな段階に入った。時代の要求、同胞の志向は民族愛、同胞愛に基づいた本当の意味での和解と団結であり、その道は共同声明の履行以外にない。(国) [朝鮮新報 2007.5.18] |