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4月18日から22日まで平壌で行われた北南経済協力推進委員会第13回会議。日本当局、メディアの「思惑」とは裏腹に、多くの点で合意した ▼合意文によると、東西の鉄道連結区間での試験運行を17日に行うことや、第3国への共同進出と関連した実務接触の開催、臨津江の水害防止や砂の採取問題などのほか、40万トンのコメを借款方式で提供することなどでも合意した ▼日本のメディアは、会議が延長したことを受けて、「難航している」との見方を示していたが、いざ合意に達するやそれまでの論調は鳴りを潜める一方で、コメ提供を非難する論調が登場する始末。今回の経済協力推進委員会に限らず、日本メディアの「北朝鮮憎し」の姿勢は一向に変わる兆しを見せていない。朝鮮にとって不利なネタは積極的に垂れ流し、「北朝鮮バッシング」に熱を上げているが、「木を見て森を見ず」という諺もあるように、情勢を大局的に見る視点が欠けていることは言うまでもない ▼タス通信によると、朝鮮鉄道省とロシア鉄道社は4月21日、両国間の鉄道協力に関する覚書に調印した。羅津とハサン間の鉄道補修や、羅津でのコンテナターミナル建設に当たる合弁企業の設立方針も絡んでいると見られている。鉄道に関して両国は、さまざまなレベルで交渉を続けており、北南縦断鉄道とシベリア鉄道がつながるのもそう遠い話ではないだろう ▼政治情勢に限らず、経済分野でも東北アジアは一つになろうとしている。頼みの綱の米国にすら「裏切られつつある」日本、この先進むべき道はあるのだろうか。(国) [朝鮮新報 2007.5.2] |