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春・夏・秋・冬

 8日から4日間、訪朝した米国のリチャードソン・ニューメキシコ州知事一行に加わっていたアンソニー・南宮博士が16日、ソウルプレスセンターで開催された「韓国国際政治学会」に出席した

▼リチャードソン知事の首席補佐官を務めている同博士は、朝米対決の状況下、これまで節目の時期に水面下で訪朝を繰り返し、専門家、研究者の間ではつとに知られた人物である

▼同博士、「国際社会の一員とならないかぎり、米国と協力できる機会はない」と朝鮮当局に注文を付けながらも、米当局に対して「北朝鮮の戦略的思考を理解して適切に対応」するよう求めた。朝米の現状を知る人物だけに、含蓄を含んだ発言のように思える。朝鮮の「戦略的思考」の具体的な何かを嗅ぎ取っているのかもしれない

▼南宮博士と同様、朝鮮の「戦略的思考」を踏まえて行動しているのではないかと思われる人物にヒル国務次官補がいる。6者会談米代表団団長だが、3月、ワシントンでの講演で「(朝鮮が)超えてはならないデッドラインは核拡散だ」と指摘した。米国は、朝鮮を核保有国として認めないという立場を取ってきた。「核拡散」云々は、核保有国として朝鮮を認めないかぎり出てこない。建前と本音、後者の露呈か

▼一方、ネオコンと脈が通じていたグリーン前米国家安全保障会議補佐官は対朝鮮金融制裁と関連し「北朝鮮を手なずけようとした米国が、逆に手なずけられてしまった」と分析した。核実験が瀬戸際政策なら「手なずけられる」ことはなかったはずだ。状況が確実に変わったことがわかる。(彦)

[朝鮮新報 2007.4.18]