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事実をいくら改ざんして闇に葬り去ろうとしても、いつか真実は白日の下にさらけ出されるものである ▼ソウル大学の鄭鎮星教授らのチームは12日、あらためて「日本海軍占領期にオランダ領東インド西ボルネオで行われた強制売春に関する報告書」の存在について言及した。同報告書は、日本の敗戦直後、「慰安婦強制動員と慰安所運営」について、日本軍人(戦犯)に対する尋問、関係者らの証言を基に1946年7月5日、オランダ軍情報部隊が作成した ▼「日本の特別海軍憲兵隊が路上を歩いている女性を連行し、強制的に身体検査をさせたあと、慰安所に入れた」「慰安所は厳格に統制、隔離された」などの蛮行が暴かれている。拉致、強制など、これまで被害者たちが明らかにしてきた証言を裏付けている ▼関東学院大学の林教授は、東大社会科学研究所図書館所蔵の「東京裁判に提出された各国検察団の証拠資料の中から、(日本軍が)占領支配したアジアの女性が日本軍に強制的に慰安婦にされたことを示す尋問調書などを確認」した(朝日新聞4月15日付)。新資料だ。共同通信も11日、インドネシアでの「慰安所」運営について「軍部の指示によって設置した」というオランダで行われた日本人戦犯裁判での証言内容を報じている ▼「強制した事実はない」という安倍首相、「親が娘を売り払った」云々との下村官房副長官妄言。米議会調査局分析官は「拉致問題を訴えながら慰安婦問題の責任回避はダブルスタンダードではないか」と言及した。日本の立地はますます狭く厳しくなっている。(哲) [朝鮮新報 2007.4.16] |