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春・夏・秋・冬

 6者会談、合意ができたらできたで難癖をつける。合意していなかったらそれこそ、よってたかっての袋叩きだった。米日マスコミの性癖である

▼それにしても、なぜ6者会談なのかという原点に立ち戻ることなく、9.19共同声明を吟味するでもなく、案の定というか、今回の合意についてもあれこれとあげつらっている。それらは初期段階措置以降、どうするのか。道筋が示されていない、とくに濃縮ウランについての言及がないという点に集約される

▼濃縮ウラン問題は2002年10月、ブッシュ特使として訪朝した当時のケリー国務次官補によって「突然、提起」されたものである。朝鮮側は即座に否定し証拠の提示を求めた。しかし、ブッシュ政権は何らの証拠も明示することなく既成事実化し、執拗に攻め立て国際問題化した。今回の核危機の始まりだった

▼ところが、このブッシュ政権の持ち出した濃縮ウランによる核開発説について、国際原子力機関の元査察官の口から、今や虚構だったことが白日の下にさらけ出された、イラク侵攻の口実にしたフセイン政権の大量破壊兵器開発説同様、「脅威をブッシュ政権が誇張して(94年の米朝)枠組み合意を無効にした疑いがある」との告発が行われた

▼「核問題の第一人者」(共同通信)といわれ、科学国際安全保障研究所(ISIS)を主宰するオルブライト氏だが、同氏は「情報誇張というまちがったやり方で結論を急いだ」と14日、ワシントンでの講演会でブッシュ政権を追及した。いまだに証拠を明示していない同政権、真相究明が待たれる。(哲)

[朝鮮新報 2007.2.21]