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春・夏・秋・冬

 6者会談の日程が決まった。議題についてさまざまな憶測、観測が飛び交うなか、米国務副長官に就任するネグロポンテ氏が1月30日、上院外交委員会の人事聴聞会で行った発言に注目が集まっている

▼同氏は共和党議員の「(6者会談米国代表団団長)ヒル国務次官補を、核問題を話し合うため平壌に派遣するのを支持するのか」という質問に「それを排除していない」と明言したのだ。ヒル国務次官補の訪朝は本来なら、6者会談共同声明が採択された2005年9月に実現していたのだが、チェイニー副大統領に代表されるホワイトハウス・ネオコン勢力の強力な反対に直面して頓挫してしまった。その後、朝鮮外務省は昨年春にもヒル訪朝を促したが、ブッシュ政権は拒否した

▼ヒル訪朝の持つ意味合いは何か。ある専門家は「敵視から関与へ、ブッシュ政権の対朝鮮政策転換を宣言するもの」だと指摘する。「つまりはブッシュが、自身の取ってきた核先制攻撃ドクトリンに基づく朝鮮敵視政策の誤りを朝鮮に対して認める事を意味する」という

▼クリントン、ブッシュ両政権下で対朝鮮特使を勤めたプリチャード米韓経済研究所所長は、ブッシュ大統領とライス長官が承認したベルリン朝米接触を機に、米国の「対朝鮮接近法は変化した」と分析。「今後、ヒル国務次官補は名実共に代表として9.19共同声明を作り上げた時のように協商していくことができるだろう」(連合ニュース)と展望した

▼ヒル訪朝の有無は、朝米の今後―信頼を構築していけるのかどうかを占う転換的な意味を持っている。(哲)

[朝鮮新報 2007.2.2]