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ネオコン一派で、先日、米国連大使を首になったボルトンが来日して吼えまくっている。6者会談は「結果を出せずに失敗」。「(朝鮮の核問題を)解決する唯一の方法は政権の崩壊」だとか。強硬論一辺倒の外交音痴ぶりは、国務次官時代から酷評されてきた。「仲間」のブッシュ大統領も「泣いて馬謖(ばしょく)を切」らざるをえなかった訳である ▼6者会談朝鮮代表団団長の金桂官外務次官と米国代表団首席代表のヒル国務省次官補がベルリンの米大使館と朝鮮大使館でそれぞれ会談した。あれほどブッシュ政権が嫌がり、忌避してきた2国間対話である ▼6者会談の枠内だと、国務省スポークスマンはあえて強調したが、紛れもない2国間対話であることには変わりはない。そして、ヒル次官補は「有益な会談だった」と明らかにした。米国が対朝鮮金融制裁を解除すれば6者会談が進展し、9.19共同声明履行の展望は開ける ▼その先行きはまだまだ不透明だが、ロシア首席代表に復帰したロシュコフ外務次官はあらためて「米国は金融制裁を解除し、北朝鮮に歩み寄るべきだ」と強調した。譲歩とその過程を通じた信頼構築、いまもっとも望まれている方策だ ▼金融制裁解除を話し合う朝米接触は、今月22日の線が濃厚だと報じられている。先日訪朝した山崎自民党前副総裁は、朝鮮側もその日にちを口にしていたと紹介した。その山崎氏に対するバッシングが続いている。同氏は訪朝に先立ち米共和党などと密接な意見交換をした。現政権の外交音痴はボルトンに劣らないのかもしれない。(哲) [朝鮮新報 2007.1.19] |