孤独死した同胞を永代供養 |
金一男さん 総連東京・江戸川新小岩分会長 2日、東京都立墨東病院で、朝鮮国籍の2世李奎泰さん(日本名=岩本貫南生)が脳出血のため急死した。享年69歳。住所は、葛飾区新小岩4−12−4、ハイツ志村101号室。本籍は慶尚北道慶州郡外東面九於里664。 身寄りのない李さんの訃報は、葛飾区役所福祉課から同区の総連と民団支部に寄せられたが、総連では江戸川支部の管轄。しかし、李さんについての手がかりはなかった。梁春植・同支部委員長の知らせを聞いて、同区役所にかけつけたのが新小岩分会長の金一男さんだった。 「『在日』と聞いて、いてもたってもいられなくてね。このままじゃ、彼の『生きた証』が永遠に消されてしまう。こんな悲痛なことがあっていいのかと」 区役所の担当者から「あなたは誰ですか」と聞かれて、「何の縁もない在日同胞だが、何とか力になりたい」と告げた金さん。6日、行政によって火葬された遺骨が無縁仏にならないよう計らい、遺骨を支部に引き取って、同胞らで線香をあげた後、8日には民族系の寺を訪ねて、永代供養できるように尽力。 「生きている間には会えなかったが、せめて、亡くなった後、ねんごろに弔うことができてよかった」と安堵していた。(粉) [朝鮮新報 2007.10.22] |