踏まれ、踏みつけられ
ゴミ埋立地のどん底にまで追いやられた
朝鮮学校 朝鮮語
60年、鼻をつく悪臭のなかで
木は育ち森となったのに
骨と血が腐っていく廃水のうえで
芳しい母国語の花を咲かせたのに
今になって出て行けと
俺達がここで暮らすのだと
糞にまみれながら暮らすのだと
大きな翼ひろげて宙を飛び
カァカァ カァカァ 大声で鳴く
枝川の肥ったカラスども
そのカラスにおどろいて
腰をかがめるな 朝鮮学校よ!
声を小さくするな 朝鮮語よ!
祖国がここにあるのだ
民族がここにあるのだ
枝川の黒いカラスどもに
今一度こぶしを強く握りしめる オンラインニュース「プレシアン」 07年8月10日 チョン・イルグン 1958年慶尚南道梁山生まれ。慶南大国語教育学科卒。84年「月刊文学」「実践文学」、85年「韓国日報」新春文芸に登壇。詩集に「海が見える教室」「だれも終止符を打てない」など。詩と詩学新人賞、素月詩文学賞、ヨンラン詩文学賞大賞を受賞。(選訳、康明淑) [朝鮮新報
2007.9.22]
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