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オンマたち、がんばろうよ

子育て奨励賞受賞 朴明姫さん

 在日コリアンオモニネットなどが主催した「子育てエッセー懸賞募集」に応募して、このほど「子育て奨励賞」を受賞した。

 高知県生まれ。四国初中、広島朝高、朝大まで一貫して民族教育を受け、寄宿舎生活を送った。

 その後教員、講師を4年間経験した後、東京で結婚。現在、初級部2年、6年の子どもの子育て真っ盛りである。その慌しいなか、喫茶店を切り盛りしながら、学校のオモニ会や地域の人々との交流を活発に進めてきた。

 受賞作「いざ行かん、在日コリアンの看板しょって」は、そうした地域での交流の過程で得た悲喜こもごもを、熱い情熱で綴った話題作である。「家事を終えたあと、パソコンに向かって、一気呵成に書き上げた」とニッコリほほえむ。

 作品は、一家4人と学童保育クラブで出会った地域住民とのふれあいを、ユーモラスな筆致で紹介している。

 「ウリハッキョの共働き家庭の子どもたちの放課後をどうするのかという問題は、親にとって悩みのタネ。友だちが違うから地域の学童に入れてもなじみにくいということもあるし…」。しかし、朴さん一家は、さまざまな壁を、持ち前のたくましさとガッツで乗り越えていく。「ウリハッキョに通う子どもたちとその親を見てもらえるすばらしい場を、自分から放棄するということはない、オンマたち、がんばろうよ、子どもたちの未来のために」と朴さんは力強く呼びかけている。

[朝鮮新報 2007.4.28]