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ファシズムに抵抗を

「ハンセン病首都圏市民の会」共同代表 李衛さん

 昨年9月に結成された「ハンセン病首都圏市民の会」の共同代表に就任した。

 01年にはハンセン病国賠請求訴訟原告団事務局長として熊本地裁で全面勝訴の判決を勝ち取った。

 「市民の会」として力を入れているのが、らい予防法の廃止がなぜ遅れたのかという検証、そして世界でも例を見ないこの悪法と日本のファシズムとの関連だという。

 さらになぜ、在日のハンセン病発症率が日本人に比べ10倍も高かったのか、という問題についても解明を急ぎたいと指摘する。李さんは「われわれが在日として多磨全生園の中でどんな偏見、差別を受けながら、どういう思いで生きてきたのかを語り継いでいきたい」と。

 今年81歳。日本各地に出かけて講演をし、パソコンを駆使しながらの旺盛な執筆活動。59年から取り組んでいる在日の無年金問題にも一段と力を入れたいと語った。

[朝鮮新報 2007.1.16]