北南貨物列車の定期運行 56年ぶり再開 |
鳳東−汶山結ぶ
北側の鳳東と南側の汶山を定期的に往来する西海線(京義線)貨物列車が11日、運行を開始した。 鳳東−汶山間の鉄道貨物輸送は、10月の北南首脳対面で開城工業地区の規模拡大と合わせて合意されたもの。その後、北南総理会談(11月14〜16日)で具体的な日時を確定し、人民武力部長(国防相)級会談と実務レベル会談を通じて軍事的保障措置に合意した。 今年5月17日、東・西海線鉄道連結区間で列車のテスト運行が実現したが、北南間で列車が定期運行されるのは1951年以来、56年ぶりとなる。 南側メディアの現地報道によると、貨物列車は同日午前6時20分に京畿道北部の汶山駅を出発、軍事境界線を越え8時40分頃、開城工業地区近郊の板門駅に到着した。 続いて、板門駅前広場で北と南の関係者180人が参加し記念式典が行われた。 北側の権浩雄・内閣責任参事は祝辞で、「貨物列車の往来は民族史の1ページを飾る意義深い出来事」だと評価し、「開城工業地区事業に活力を与え、ひいては民族の共利・共栄、和解と協力、統一の実現に大きく貢献することになる」と述べた。南側の李在禎・統一部長官も、「南北鉄道は日ごとに拡大、発展する南北経済協力を支える核心基盤」だと指摘、「朝鮮半島の統合物流システム構築を促進し、南北経済共同体の形成と民族経済の均衡発展に寄与するだろう」との期待感を示した。 貨物列車は12両編成。今回、南側から道路建設用の境界石や靴製造用の材料などを運搬し、開城工業地区で生産された靴、衣類などを北側から運んだ。 列車の運行は土曜、日曜を除き毎日1回。今後、鳳東駅に貨物ターミナルが完成するまでの間、鳳東駅手前の板門駅まで運行する。午前9時に南側最北端の都羅山駅を出発、折り返しは午後2時に板門駅を出発する予定。(相) [朝鮮新報 2007.12.14] |