「慰安婦」問題謝罪は日本の義務

　朝鮮は、国際舞台で日本の過去清算を再三繰り返し求めるなど、安倍政権への批判をいっそう強めている。

　２日、東南アジア諸国連合（ASEAN）地域フォーラム（ARF）に参加した朴宜春外相は演説で、日本を「アジアに存在する主な不安定要素のひとつ」だと指摘。「現日本当局は歴史わい曲を行い国際社会に挑戦している」と非難した。

　そして、「日本は過去、アジアを侵略し数多くの人民を殺りくし、数十万の女性を性奴隷にした特大型反人倫犯罪を行った戦犯国家として当然謝罪し、補償することで前代未聞の過去犯罪を清算する義務を負っている」と強調した。

　また、日本当局の総連弾圧にも言及、「朝鮮に対する重大な挑発であり主権侵害行為」だと指摘し、「日本が今のように総連弾圧策動を引き続き行うなら、金融制裁以上の政治的危機をもたらすだろう」と警告した。

　ARF朝鮮代表団のチョン・ソンイル外務省国際機構局副局長は１日、米下院での「慰安婦」関連決議採択について「世界的な考えを反映したものだ。日本は、自らの過去の犯罪に対する国際的な認識を受け入れるべきだ」と述べた。

　朝鮮はこれまでも、あらゆる機会をとらえ、一貫して歴史わい曲と総連弾圧を繰り返す安倍政権を厳しく非難してきた。

　金桂官外務次官は、７月下旬に北京で行われた６者団長会談で、佐々江賢一郎・日本外務省アジア大洋州局長に対し、「（日本は）われわれの民族的自主権を侵害し、危機を醸成している」と、総連に対する日本当局の弾圧を強く非難した。

　国内メディアも安倍政権を連日批判し、国内では安倍政権の総連弾圧に対する集会が行われるなど、反日世論はこれまでにない高まりを見せている。（陽）

［朝鮮新報 2007.8.8］