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〈論調〉 「万景峰92」号の入港禁止延長措置を非難、労働新聞

 日本の反動層が「万景峰92」号など、わが国の船舶に対する日本入港禁止をはじめわが国に対する「制裁」措置を6カ月間延長することにし、国会の衆参両院でそれを正式に採択(4月10日)させたという。別に驚くべきことではない。

 しかし、在日同胞の祖国往来をはじめ人道的使命を遂行している「万景峰92」号の日本入港禁止措置をまたしても延長することにしたことだけは、決して看過できない。今回の「万景峰92」号の入港禁止延長措置は、在日同胞の祖国往来のための人道的な航路を永遠に断ち切ろうとする犯罪的下心の発露として、絶対に許せない反人倫的、非人道的な野蛮行為である。

 人道問題は、政治と法律を論じる前に優先視すべきであり、それは人類社会の普遍の慣行である。

 「万景峰92」号が朝・日両国の赤十字団体が締結した協定によって、在日同胞の祖国への往来を保障する純然たる人道的船舶であるというのは、周知の事実である。昨年7月には誰かの「脅威」を口実に、日本入港を完全に禁止する犯罪行為を働いた。日本反動層のこのような破廉恥で卑劣な行為によって、在日同胞は海を隔てた近くの祖国に行くために遠い第三国を経由しなければならないなど、祖国往来の自由を著しく制約されている。とくに、高齢者と病弱者、障がい者と幼い生徒たちは、いっそうの不便と苦痛を強いられている。日本の反動層は犯罪的な目的を実現するためなら、初歩的な人道主義や人倫もためらわずに踏みにじる日本固有の奸悪さと道徳的低劣さを自ら世界の前にさらけ出した。

 日本の反動層は、「万景峰92」号に対する日本入港禁止措置を延長するなどの反人倫的犯罪行為がいかなる破局的結果を招くかについてしっかり認識し、むやみに軽挙妄動してはならない。

 総聯の活動を保障し、在日朝鮮人の人権と生活権を保護することは、日本政府が履行すべき法律的義務であり、道徳的責任である。にもかかわらず、総聯と在日朝鮮人を迫害し、彼らに対するテロ行為をひ護、助長し、祖国への人道主義航路まで永遠に断ち切ろうとする日本反動層の行為こそ、朝鮮民族の尊厳と自主権、在日同胞の人権に対する悪らつな侵害であり、ひいては国際法に対する乱暴な違反である。

 われわれは、わが国に反対する策動の一環として在日同胞の人権と生活権を引き続き踏みにじっている日本反動層の反人倫的で野蛮な犯罪行為を傍観することなく、徹底的に計算するであろう。(労働新聞6日付論評)

[朝鮮新報 2007.6.14]