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〈論調〉 安倍首相の欧州訪問は失敗

 日本を国連安全保障理事会常任理事国にしようとする自分たちの努力に対する国際的支持を得る「実りのある訪問」になるであろうと大言した安倍首相の欧州訪問は失敗した訪問、「休養旅行」になってしまった。しかし、これは政治小者の倭国(日本)に与えられた当然のもてなしである。

 率直に言って、倭国に対する欧州の視線は冷たい。

 過去から教訓をくみ取ろうとせず、国際社会の信頼も得られない倭国にとって、国連常任理事国のポストは高嶺の花と同じだ。

 倭国がわが人民とアジア人民に犯した過去の罪に対して心から謝罪し補償するのは、回避できない法律的、道徳的責任だ。

 日本反動層は、日帝の敗北から60年が過ぎたこんにちまで過去の清算を必死に回避しているばかりか、逆に侵略史を美化し称賛している。倭国が過去の清算の義務を履行せず、戦犯国の汚名もすすげずにいるありさまなのに、国連の責任あるポストを占めようとするのは自分の境遇も知らない者の軽率で笑止な行動だ。

 倭国の当局者らは国際社会の信頼を得なければ何も得られないということをはっきりと知るべきだ。彼らが自分のなすべきことは全くせずにせん越に行動すればするほど、国際的にさらなる恥をかくだけだ。(労働新聞22日付論評)

[朝鮮新報 2007.1.27]