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「北南関係の発展と平和・繁栄のための宣言」履行に関する第1回北南総理会談合意書(要旨)

第1条 6.15共同宣言の「わが民族同士」の精神に従って、北南関係を相互尊重と信頼の関係へと転換させ、統一志向的に発展させていくための措置を積極的に講じる

 ・6月15日を民族共同の記念日として制定するために、それぞれ内部の手続きを経て必要な措置を講じる

 ・来年、6.15共同宣言発表8周年を記念する北南共同行事を当局と民間の参加の下にソウルで行う

 ・北南関係を統一志向的に発展させるための法律、制度的装置を整備する問題などを協議する

 ・各分野の対話と接触を活性化し、双方当局が北南議会会談を積極的に支援する

第2条 西海地域の平和と共同の利益のために「西海平和協力特別地帯」を設置する

 ・西海上で共同漁労および民間船舶の運航と海上輸送を保障するため、一定の水域を平和水域に指定し管理する

 ・平和水域と共同漁労区域の対象地域と範囲を協議、確定し、08年上半期中に共同漁労事業に着手する

 ・共同漁労区域の効率的運営と水産分野での協力問題を12月中に「西海平和協力特別地帯推進委員会」傘下の分科委員会で協議、解決する

 ・海州地域に「経済協力特別区域」(「海州経済特区」)を建設し、開城工業地区との連携を通じて暫時発展させる

 ・海州港を民族共同の利益に沿って発展させる

 ・「海州経済特区」と海州港開発のための実務接触と現地調査を今年中に実施し、08年中に具体的な事業計画を協議、確定する

 ・民間船舶の海州直航路利用と関連した問題を12月中に「北南経済協力共同委員会」傘下の「北南造船および海運協力分科委員会」で協議、解決する

 ・「海州経済特区」の建設にともない、同地域に対する出入、滞在、通信、通関、検疫、資金流通などに関する法律、制度的装置を準備する問題を協議する

 ・閣僚級を委員長とする「西海平和協力特別地帯推進委員会」を構成することにし、今回の会談で同委員会の構成、運営に関する合意書を採択した

 ・同委員会の第1回会議を12月中に開城で開催する

第3条 民族経済の均衡発展と共同繁栄のための経済協力を積極的に推進する

 @道路および鉄道分野での協力

 ・西海線道路と鉄道の共同利用と物資輸送活性化のために08年から開城−平壌高速道路と開城−新義州鉄道の改補修に着手する

 ・開城−平壌高速道路の改補修のための実務接触を11月28〜29日まで、開城−新義州鉄道の改補修のための実務接触を11月20〜21日まで開城で行う

 ・08年北京五輪北南共同応援団の西海線列車利用に向けて鉄道の補修を行う

 ・「北南経済協力共同委員会」の下に「北南道路協力分科委員会」と「北南鉄道協力分科委員会」を構成する

 A造船協力地区の建設

 ・08年上半期中に安辺地域での船舶ブロック工場建設に着手する

 ・南浦の嶺南船舶修理工場に対する設備現代化と技術協力、船舶ブロック工場建設などを近日中に推進する

 ・安辺と南浦地域に対する第2回の現地調査を12月中に実施する

 ・造船協力地区の建設にともない、安辺と南浦地域に対する出入、滞在、通信、通関、検疫、資金流通などに関する法律、制度的装置を準備する問題を協議、解決する

 ・「北南経済協力共同委員会」の下に「北南造船および海運協力分科委員会」を構成、運営する。同委員会の第1回会議を12月中に釜山で開催する

 B開城工業地区の建設

 ・開城工業地区の第1段階建設を早い時期に完工する。第2段階の開発に必要な測量、地質調査を今年12月中に行い、08年中に第2段階の建設に着手する

 ・今年12月11日から汶山−鳳東間の鉄道貨物輸送を開始し、板門駅の臨時荷物野積場と貨物作業場の建設や信号、通信、電力システムおよび鉄道連結区間の工事を早急に推進する

 ・11月20〜21日まで開城で汶山−鳳東間の貨物列車運行に関する実務接触を開き、「北南間の列車運行に関する基本合意書」の付属合意書を採択する。「北南鉄道運営共同委員会」の第1回会議を12月初めに開城で開催する

 ・今年中に南側の人員と車両の開城工業地区における通行手続きを改善する。08年からインターネット、有・無線電話サービスを開始するために1万回線能力を持つ通信センターを今年中に着工する

 ・開城工業地区建設に関する実務接触を12月初めに開城で行う

 ・「北南経済協力共同委員会」の下に「開城工業地区協力分科委員会」を構成、運営する

 C資源開発、農業、保健医療などの分野別協力

 ・端川地区鉱山投資など地下資源開発協力に関する第3回現地調査を12月中に行い、08年上半期中に具体的な事業計画を協議、確定する

 ・農業分野の協力事業を履行し、今年中に種子生産および加工施設の建設などに着手する

 ・病院、医療器具、製薬工場の現代化および建設などを推進し、伝染病の統制と高麗医学の発展のために協力する

 ・山林緑化および病害虫駆除、環境汚染防止のための協力を推進する

 ・「北南経済協力共同委員会」の下に分科委員会を構成、運営する

 D「北南経済協力共同委員会」の構成、運営

 ・総理会談の下に副総理級を委員長とする「北南経済協力共同委員会」を構成することにし、今回の会談で同委員会の構成、運営に関する合意書を採択した

 ・同委員会の第1回会議を12月4〜6日までソウルで開催する

第4条 歴史、言語、教育、文化芸術、科学技術、体育など社会文化分野の交流と協力を発展させるための措置を講じる

 ・閣僚級を委員長とする「北南社会文化協力推進委員会」を構成し、歴史遺跡と史料発掘および保存、「民族語大辞典」の共同編纂、教育機材と学校施設の現代化、共同文化行事、科学技術人材の養成、科学技術協力センターの建設、気象情報の交換および観測装備の支援、北京五輪での共同応援などの社会文化協力事業を協議、推進する

 ・白頭山と開城観光事業で積極的に協力し、白頭山−ソウル直航路の開設に向けた実務接触を12月初めに開城で行う

 ・北京五輪の共同応援団が西海線列車を利用する問題に関する実務接触を12月中に行う

 ・「北南社会文化協力推進委員会」を08年上半期中に開催する。

第5条 民族の和解と団結の見地から人道主義分野での協力事業を積極的に推進する

 ・金剛山面会所にある双方の事務所の竣工式を12月7日に行い、08年の新年を迎えて離散家族のビデオレター交換を試験的に実施する

 ・11月28〜30日まで金剛山で第9回北南赤十字会談を開催する

第6条 自然災害発生時に相互通報および被害拡大防止措置を迅速に講じ、被害復旧などの面で積極的に協力する

第7条 北南総理会談を6カ月に1回開催する。第2回会談を08年上半期中に平壌で開催する

第8条 修正および発効について

 ・同合意書は双方の合意によって修正、補充できる

 ・同合意書は北と南がそれぞれ発効に必要な手続きを経て文書を交換した日から効力を発する

[朝鮮新報 2007.11.22]