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朝鮮教育後援基金の活動活発に

各国団体と海外同胞参加

 朝鮮教育後援基金(以下、基金)は2005年1月に設立されて以来、世界各国の政府と団体、海外同胞などに協力を積極的に呼びかけながら、国内の教育環境を整備するのに大きな役割を果たしている。

孤児の学院を改修

 江原道・元山初中等学院は、父母のいない孤児のための教育拠点だ。

 基金関係者によると最近、ニュージーランドのマラナタ国際信用グループ(Maranatha Trust Group)が元山初中等学院への総合的後援事業を行っている。

 朝鮮の該当部門関係者との連携下で同グループは、後援事業の対象を元山初中等学院に決めた。同グループは後援規模を25万ドルと定め、すでに3回にわたり3万5000ドルを寄付した。

 同グループは、生徒らが共同生活を送っている学院の上下水道システム、トイレ、バスルームをはじめとするインフラ整備を行うという。基金は同グループとの緊密な協力の下にこの計画を2009年上半期までに完結する目標を立てている。

 この他に、マラナタ国際信用グループ平壌支社も今年8月、2万ドルを平壌郊外の祥原第1中学校へ寄贈した。これによって学校の窓ガラスの設置、出入門の交換、講義室、講座室などの全面改造補修が行われている。

 基金では今後、同校にコンピュータ講義室を設けてテレビ、ビデオなども設置する計画を立てている。

 また昨年、平壌蓮花小学校に教育後援基金協力を行った駐朝ドイツ大使館では、今年も後援事業に積極的な関心を示している。

 駐朝ドイツ大使はさる9月初め、基金の代表に会い、学校後援事業を行っていくとの立場を明らかにしながら、学校の音楽授業に使われる110余台のオルガンを用意するための資金8500ユーロを提供した。

 さらに、フィリピンをはじめ、諸外国の団体と個別人士らも協力事業に大きな関心を寄せている。

教育講習所を設立

 現在、平壌市楽浪区域に5階建ての「平壌英語、コンピュータ教員講習所」が朝鮮教育後援基金と在カナダ同胞団体の協力によって建設されている。

 在カナダ大光教会のリム・ヒョンス担任牧師(52)、在カナダキリスト教朝鮮人経済人連合会のピョ・リングン会長(55)をはじめとするカナダ居住同胞らが3回にわたって8万ドルを基金に寄付した。

 基金のリ・ヨン書記長によると、在カナダ同胞らは祖国の教育事業発展に大きな意義を付与しながら、教員の外国語、コンピュータ活用能力を向上させるための講習所を設立することを提案したという。

 その後、基金と同胞団体の合意にしたがってピョ会長が「平壌英語、コンピュータ教員講習所」設立準備委員会委員長に選出され、計画が実行段階に入った。現在、基盤工事の準備が行われている。

 建物が完成すれば内部には数十台のコンピュータ、外国語総合学習器機と寝食、炊事に必要な設備が整う。

 リ書記長によると、講習所には英語、コンピュータ分野の教員らを一度に80人ほどを受け入れて講習を行うという。講習期間は3〜5カ月程度を予定している。【平壌支局】

[朝鮮新報 2007.10.26]