〈北南首脳対面〉 盧武鉉大統領 「アリラン」を観覧 |
「われらは一つ」の大合唱 【平壌3日発朝鮮中央通信=朝鮮通信】盧武鉉大統領が3日、メーデー・スタジアムで大マスゲームと芸術公演「アリラン」を観覧した。
権五奎・財政経済部長官、金雨植・科学技術部長官、李在禎・統一部長官、金章洙・国防部長官、任祥奎・農林部長官、卞在進・保健福祉部長官、金万福・国家情報院院長をはじめ南側の随行員と記者が公演をともに観覧した。 最高人民会議常任委員会の金永南委員長、最高人民会議の崔泰福議長、内閣の盧斗哲副総理と市内の勤労者が公演を観覧した。 大マスゲームと芸術公演「アリラン」は、「わが民族同士」の理念のもとで自主的平和統一と民族共同の繁栄を遂げていこうとする念願と志向を表現して観客の絶賛を博した。 【平壌発=金志永、姜イルク記者】最高人民会議常任委員会の金永南委員長と盧武鉉大統領が3日夕方にともに観覧した大マスゲームと芸術公演「アリラン」は、祖国統一をテーマとする第4章「統一アリラン」で絶頂に達した。
公演は毎回終盤の第4章に至ると観覧席からは割れるような拍手が起こる。盧武鉉大統領が観覧したこの日の公演は特別な雰囲気に包まれた。 「アリラン」は6.15共同宣言発表後の2002年4月に初上演。構成は、歓迎章、序章、第1章〜第4章、終章だ。「統一章」と呼ばれる第4章は公開直前まで試行錯誤を繰り返すなど、創作過程で最も苦労した場面だという。 以前にも朝鮮の芸術作品には祖国統一問題を扱った場面がいくつかあった。青年学生たちのデモシーンを描く場合が多かった。しかし「アリラン」には6.15共同宣言発表後の新しい状況を反映しなければならなかった。創作家らは討論を繰り返した。 当初、北南の子どもたちが統一凧をあげる場面を描き、統一を願う童心世界を表現しようとした。しかし、「統一よ、早く来い」というような一般的アピールで終わってはならないとされ、アイデアがまとまらなかった。
総書記は、「統一章」の創作に苦心する作家らに普天堡電子楽団の新曲「われらは一つ」を送った。 現在、平壌とソウル、金剛山などで行われる北南統一行事で広く歌われているこの歌は、「われわれは言語も血筋も風習も一つである」と謳っている。 総書記が送った歌の歌詞を見た瞬間、創作家らは作品のモチーフをつかんだ。 以前の作品で祖国統一問題を扱ったシーンのラストに朝鮮半島の地図が登場したことがあった。同胞の念願を表したものだった。 第4章、「われらは一つ」の歌声をバックに、軍事境界線のない朝鮮半島地図が描かれた。 この日の公演を見た平壌市民たちも感慨を新たにしていた。 観覧者の熱狂的な歓呼と拍手は、民族自主の力で分断の線をなくそうとする朝鮮人民の意志の表現だった。同時にそれは、今回の北南首脳対面の結果に対する大きな期待でもあった。 [朝鮮新報 2007.10.6] |