〈北南首脳会談〉 金正日総書記と盧武鉉大統領が会談 |
平和、繁栄、統一など議題に 【平壌発=金志永、姜イルク記者】3日、金正日総書記と盧武鉉大統領の単独会談が行われた。盧武鉉大統領の宿舎の百花園迎賓館が会場となった。
この日午前、百花園迎賓館に到着した総書記を盧大統領が迎えた。 総書記は盧大統領と握手し、「ぐっすり休まれましたか」と声をかけた。「ぐっすり休みました。宿舎がとても立派です」と答えた盧大統領に総書記は、「この宿舎に金大中前大統領も泊まられました」と述べた。 総書記は大統領と夫人、南側随行員らと記念写真を撮影した。続いて総書記への贈り物を盧大統領が説明した。贈り物は会談場入り口にあらかじめ陣列されていた。
総書記は贈り物を見て回り、大統領に謝意を表した。 「金大中前大統領は空路でいらっしゃったが、盧大統領は軍事境界線を越え陸路で来られたので、大きな意味があると思います」 総書記は会談の席でまず、盧大統領の陸路訪北を話題に挙げた。盧大統領は、「私も自ら越えてみて感動しました」と述べ、6.15共同宣言によってつながった北と南の道路を利用して平壌を訪問した感慨を表した。 盧武鉉大統領の平壌訪問に関する「8.5合意書」に明記されたように、首脳会談では▼北南関係の発展▼朝鮮半島の平和▼民族共同の繁栄▼祖国統一の新しい局面を切り開く問題などが議題として扱われた。 会談には北側から金養建・朝鮮労働党統一戦線部部長が同席した。南側からは権五奎・財政経済部長官、李在禎・統一部長官、金万福・国家情報院長、白鍾天・青瓦台安保室長が参席した。 午前の会談は約2時間行われた。 相互尊重の重要性強調
盧武鉉大統領夫妻を含む南側一行はこの日、玉流館で昼食をとった。玉流館を訪れた盧大統領は、昼食に先だち午前中に万寿台議事堂と人民文化宮殿で部門別座談会に参加した南側随行員たちに首脳会談について述べた。 盧大統領は、金正日国防委員長と包み隠さず対話を交わし南北が相手側の体制を相互尊重することが信頼構築のために必要であると強調した。そして会談に成果があるように最善を尽くすと語った。 会談は午後にも百花園迎賓館で引き続き行われた。午後の会談も約2時間行われた。 [朝鮮新報 2007.10.6] |