平壌で医科学討論会 民族医学技術を世界レベルに |
南、海外の医学者ら参加 【平壌発=姜イルク記者】第9回国内外同胞らの平壌医科学討論会が12、13の両日、平壌の人民文化宮殿で行われた。 討論会には朝鮮医学協会中央委員会のリ・ボンフン委員長をはじめ、国内215人の医科学者と在日朝鮮人医学協会のキム・デシク副会長、シカゴ医学大学のキム・ユンボム名誉教授を団長とする在米医学者代表団(6人)、そして乙支大学校のパク・ジュンヨン総長を団長とする南朝鮮医学者代表団が参加した。
討論会の目的は、民族の医科学技術を世界レベルに引き上げること。国内や日本をはじめとする海外同胞らが参加し1999年から毎年行われている。討論会では、科学研究活動で収めた経験と成果を討論し、技術交流と協力を活発に繰り広げるための方法を協議してきた。南側の代表らは、2003年の第5回討論会から参加している。 12日午前に開会式が行われた。 開会の辞を述べたリ委員長は、「わが民族同士」の理念の下、民族の医科学技術をさらに高い段階へと発展させ、祖国統一運動と祖国の隆盛と繁栄に積極的に貢献するものとの期待を表した。 続いてキム副会長、パク総長、キム名誉教授が発言した。 開会式後、総合講義として「世界最初の医学大百科全書である『医方類聚』の歴史的及び書誌学的考察」(慈江道和平郡人民病院のチュ・ギュシク博士、副教授)、「移植免疫学と臨床臓器移植の発展すう勢」(キム名誉教授)が行われた。 同日午後から翌日にわたり、「基礎及び内科学分科」「外科および口腔病学科」の2分科に分かれ、約60件の論文が発表された。 13日、閉会式が行われた。 閉会式で発言した朝鮮医学協会中央委員会のリ・ボンフン委員長は、今回の討論会について、「わが人民の体質的特性と朝鮮の保健実践で提起される科学技術的問題を解決し、世界的すう勢にしたがい先端科学技術分野の成果を疾病予防と治療に導入するうえで価値のある研究成果と貴重な経験が発表された」と総括した。 委員長はまた、今回初めて南側医学者代表団に高麗医学専門家が加わり自らの見解を発表したことをうれしく思うとしながら、今回の討論会が民族医学である高麗医学までも包括する全民族的な科学討論会に発展していく契機になったと、意義付けた。 一方、南側代表団は13日、朝鮮赤十字総合病院、高麗医学病院を参観した。 [朝鮮新報 2007.9.19] |