軍事施設スパイを逮捕 朝鮮国家安全保衛部が記者会見 |
【平壌発=姜イルク記者】朝鮮民主主義人民共和国国家安全保衛部(以下保衛部)幹部が5日、平壌市内で記者会見を行い、最近、外国情報機関に取り込まれ重要軍事対象物に対する諜報活動を行っていた雇用スパイと彼らを指揮していた情報要員を逮捕し、偵察用器材を押収したと明らかにした。
記者会見は保衛部の要請によって行われた。公の場にめったに姿を現さない保衛部が記者会見を開くのはきわめて異例のこと。 会見で幹部は、外国情報機関が国家の最高利益と関連する重要軍事対象物と戦略的要衝地に対する諜報作戦を実行するため第三国に出入りする一部の不健全な人物を金品と女色、脅迫で取り込み、彼らを雇用スパイに仕立て上げたと述べた。国家安全上、現時点では外国情報機関とスパイの名前、活動地域については明らかにされなかった。 スパイに与えられた任務は、▼該当地域の重要軍事対象物を撮影し、その後GPS(全地域測位システム)偵察機材(写真、撮影=文光善記者)を搬入し現地座標を確定、対象物に対する具体的なデータを収集、▼国家および軍事機密を含む内部資料の原文を収集し、▼人民の思想動向を調査掌握し、「自由世界」に対する幻想を抱かせ第三国へと誘引、脱出させるというもの。 スパイは収集データをやりとりしている最中に該当部門によって現行犯逮捕された。また、会見では押収されたGPS、衛星通信機、無線カメラなどの偵察機材が映像で公開された。 [朝鮮新報 2007.9.10] |