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平壌・中央動物園 外来動物の研究で成果

 最近、平壌の中央動物園では外来動物を朝鮮の環境に適応させる研究で新たな成果を収めた。

 同動物園では、アザラシを淡水で飼育する場合に発生する各種の病気を予防する対策を講じ、紫外線消毒器を配合したろ過装置を導入し、さまざまな添加剤も開発して淡水を海水のように組成させた。その結果、海で生息していたアザラシが淡水でもよく育つようになった。南アメリカのアマゾン川流域に分布するピグミーマーモセットも適応した。

 研究者たちは、ピグミーマーモセットの発育状態を調査して一日に必要な栄養成分を把握し、それに基づいて総合餌添加剤を開発し、繁殖にも成功した。現在、同動物園のピグミーマーモセットの赤ちゃんの生存率は従来よりも数倍高まり、平均寿命も1年6カ月以上伸びた。

 研究者たちは、サハラ砂漠中部以南地域に分布するカンムリヅルの生物学的特徴を調査してカンムリヅルの群れからの雌雄区別方法と朝鮮でのカンムリヅル繁殖に適した時期を見極め、その繁殖に適したすべての条件を整えた。こうして、同動物園では15年目にしてカンムリヅルの繁殖に成功した。この研究成果は、朝鮮で生息するツル科の他の鳥の繁殖にも役立つものと見られている。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.9.7]