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ウルチ・フォーカスレンズ 南の市民団体が抗議行動

「演習の全面中止を」

合同軍事演習に抗議する市民団体メンバー(20日、ソウルの龍山米軍基地前で) [写真=統一ニュース]

 米国と南朝鮮合同のウルチ・フォーカスレンズ軍事演習が20日から南側で行われている。これに関連して南の市民、社会団体が記者会見やデモなど演習の全面中止を求める抗議行動を展開している。

 「韓国進歩連帯」は20日午前、ソウル市内の龍山米軍基地前で記者会見を開き、「朝鮮半島の平和に向けた流れに逆行し南北首脳会談の障害となる戦争演習が強行されている」と、演習を強い調子で非難した。

 米国政府に対しては、「『作戦計画5027−04』をはじめとする全ての朝鮮半島戦争計画を廃棄し、南北関係の発展と朝鮮半島の平和統一に貢献」することを求めた。

 「進歩連帯」はこの日発表した記者会見文を通じて、「ウルチ・フォーカスレンズ演習は『北の体制崩壊』を目標とする『作戦計画5027−04』に基づいて米軍が主導し南の軍、官、民が総動員される攻撃演習であり、世界最大規模のコンピュータ模擬戦争演習である」と指摘、「軍事境界線を突破する『対北攻撃』も想定している」と同演習に対して深い憂慮を示した。 そのうえで、「今は北側をターゲットにした大規模戦争演習を行う時ではなく、全民族の力を一つに合わせて北側の水害復旧にともに立ち上がるべき」と強調した。

 一方、民主労働党、祖国統一汎民族連合(汎民連)ソウル連合、南北共同宣言実践連帯など「ソウル統一連帯」に所属する団体の代表141人が20日、記者会見を開きウルチ・フォーカスレンズ演習の中止を求める宣言文を発表した。

 宣言文は、「『2.13合意』の履行が本格化し第2回南北首脳会談が開催されようとしている重要な局面において北侵戦争演習を行うということは、明白な反民族的、反統一的策動である」と合同軍事演習を非難した。そして米国政府に対して「合同軍事演習の中止、『2.13合意』の履行、平和協定の締結、南朝鮮駐屯米軍の撤収」を要求、南朝鮮当局に対しても、「戦争同盟、韓米同盟ではなく、民族共助の道に進むこと」を訴えた。

 「進歩連帯」は20日から米国大使館前や「韓米連合司令部」前などの場所で1人デモを行っている。25日にはウルチ・フォーカスレンズ演習の全面中断を求める集会を南側各地で同時多発的に開催した。

 一方、「ソウル統一連帯」は演習が行われる全期間を通じて、米大使館前で1人デモを行うと同時に、所属団体別にリレー方式で糾弾声明を発表する予定だ。市民団体「平和と統一を開く人びと」も、20日から演習の終了する31日まで各種抗議行動を展開している。

[朝鮮新報 2007.8.24]