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投票で「団結した国の姿示す」 慶祝ムードの地方選挙

 【平壌発=文・姜イルク記者】道(直轄市)、市(区域)、郡人民会議代議員選挙が7月29日、朝鮮各地で行われた。朝鮮では地方主権機関選挙が4年に1度行われる。

 この日、平壌でも朝早くから宣伝カーが走り、「選挙に参加し賛成投票しよう」と呼びかけた。選挙の数日前から通りではこのような内容で野外公演をはじめとする選挙宣伝活動が活発に行われた。

 朝鮮で選挙は全人民が参加し、賛成投票することで団結した国の姿を示す慶祝行事のひとつとなっている。

 労働新聞7月29日付の1面に掲載された社説は、今回の選挙が人民政権の威力を示し、チュチェ偉業と強盛大国建設を推し進めていくうえで大きな意義をもつ政治的出来事になると指摘し、「われわれは選挙を通じて、愛国熱意、強盛大国を建設しようとする意志を示さなければならない」と強調した。

 街の至るところに国旗や旗が掲げられ、「7.29代議員選挙 賛成投票しよう」などの看板が施された。

 選挙会場には工場、企業所、学校など公共の建物や施設を利用する。

 平壌市第140号選挙区第5号分区の選挙会場となった牡丹峰第1中学校には朝9時から600余人の区域住民がつめかけた。投票をするための有権者が行列を作った。投票の順番を待つ間、会場前の広場では軽快な音楽が流れる中人民らの踊りの輪が広がった。

 この日、祖国を訪問している朝鮮大学校の学生をはじめ海外同胞も選挙を参観し、踊りの輪に加わった。

 地方人民会議代議員選挙には該当地域に居住する公民だけが参加できることになっている。海外同胞は投票しないが、この日の祝賀ムードを地域の住民たちと盛り上げようと選挙会場を訪れた。

 この選挙区では市人民会議、区域人民会議の代議員を1人ずつ選出した。

 牡丹峰区域第5号分区の区域人民会議代議員候補者は、リ・キチョル牡丹峰区域教員再教育講習所の所長だ。朝鮮の代議員選挙法によると、代議員候補者の数に制限はない。しかし、ひとつの選挙区に1人の候補者が登録されるのが慣例となっている。

 同選挙区委員会の関係者によると、リ所長は18日に行われた代議員候補者推薦のための選挙者会議で、「真の人民の代表、人民のために本分を全うできる」として推薦されたという。

 また、平壌市第140選挙区の市人民会議代議員候補者には金正淑託児所のリ・ヒョンジュ所長が推薦された。

 有権者が候補者に賛成するなら、選挙票に無印で投票する。反対なら選挙票にある候補者の名前をペンでつぶすのだが、関係者によるとそのような例はこれまでなかったという。

[朝鮮新報 2007.8.1]