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〈6者団長会談〉 「行動対行動」、義務履行確認

 【北京発=李相英記者】6者団長会談が18〜20日、北京で行われた。

 3月の第6回6者会談第1ラウンド休会後、約4カ月ぶりに開かれた。今会談で参加国は、2005年の9.19共同声明と今年の「2.13合意」を履行するうえで提起される懸案問題を討議した。各代表団は「2.13合意」に明示された初期段階措置の履行過程を評価し、次の段階の措置に対する観点と立場を調整した。

 また、全体会議とともに双務接触も活発に行い、合意履行と会談進展に向けた外交努力を続けた。

 今回の団長会議は、3月に行われた6者会談がマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」(BDA)の凍結資金問題が解決できなかったことで休会になったあと、約4カ月ぶりに設けられた6者会合の場だ。その間、「2.13合意」履行は一時中断状態に置かれたが、BDA問題が解決することで合意履行プロセスに拍車がかかっている。とくに朝米関係進展の新たな兆候が現れている。

 金桂官外務次官を団長とする朝鮮側は北京到着後、「行動対行動」の原則に沿い、「2.13合意」を履行する積極的な意志を表明し、団長会談の進展に向けた外交活動を積極的に繰り広げた。

 6者会談開幕前日の17日、北京で朝米会談が行われた。金桂官外務次官と米国側団長のクリストファー・ヒル国務次官補は、双方の大使館を行き来し、3回にわたる対話を行った。また、団長会談期間中も数回会い協議を行った。

 6者団長会談は、北京の釣魚台国賓館で当初の日程より一日延長し、4日間行われた。

 19日には朝鮮側団長と日本側団長が釣魚台国賓館で1時間程度会い、「朝・日間の懸案問題」について話し合った。

 20日午後、各代表団団長参加のもと、議長国の中国が報道発表文を通じて会談で討議された内容を明らかにした。(写真)

 発表文によると、6者は3月の6者会談以降の事態の進展を振り返り、6者会談プロセスの進展のための各者の建設的な努力に満足を示した。

 そして、▼9.19共同声明と「2.13合意」の履行▼朝鮮による核プログラム完全申告と現存核施設の無力化実施▼朝鮮に対する重油95万トンに相当する経済、エネルギー及び人道支援提供▼「行動対行動」原則に沿う各者の義務事項履行という4項目で、意見一致をみた。

 以上の意見一致事項を履行するため、各者は5つの実務グループ会議を8月末までに開催することにした。

 また、6者会談を9月初旬に開催し、この会談で実務グループ会議結果の報告を受けて今回の団長会談での一致事項を履行するためのロードマップを策定する。

 発表文には次回の6者会談に続いて、6者外相会議を可能なかぎり早い日時に開催することも明示された。

 一方、朝鮮中央通信は20日、「朝米会談と6者団長会談が行われた」と、今回の会談を北京発で報道した。そして、今会談の結果について「会談参加国は『行動対行動』の原則に沿い、『2.13合意』に従う義務事項を引き続き履行していくことにした」と伝えた。

[朝鮮新報 2007.7.23]