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6.15大祝典参加 総連代表ら 総連支持の声に力と勇気

弾圧はねのけ、組織守る新たな決意

 【平壌発=盧琴順記者】14〜17日、平壌で開かれた6.15共同宣言発表7周年記念民族統一大祝典で総連代表団は海外側日本地域委員会代表団として参加した。大祝典では日本当局の総連と在日同胞に対する政治弾圧に対する全民族的な糾弾の声が上がった。期間中、北と南、海外の同胞たちから同胞愛あふれる鼓舞と激励を受けた総連代表たちは、日本当局の弾圧に立ち向かいたたかっていく決意を新たにしていた。

「わが民族同士」で対抗

開幕式に参加した海外側代表(14日、写真はいずれも盧琴順記者)

 「異国の地で民族性を守るだけでもたいへんなのに、日本当局の弾圧に立ち向かい総連活動をしていくとは本当にすごいことだ」

 朝青茨城県本部の李応虎委員長は、大祝典期間に南側代表たちに会うたびに激励の言葉をもらった。

 「『民族学校問題をはじめとする在日同胞の権利問題をわが民族同士で必ず解決すべきだ』との南側代表の言葉に力を得た」

 留学同大阪府本部の朴重信委員長は、北と南、海外の代表たちと在日同胞が置かれている状況について話を交わした。

 その過程で「総連と在日同胞に対する弾圧と迫害はわが民族を敵視して行われているもの」だということを実感したと述べ、「日本当局の不当な行為を強力に糾弾する各代表たちに接し、新たな力を得た」と話した。

 4月25日、日本警察当局は留学同中央本部事務所(東京都文京区)に対する強制捜索を行った。朴委員長は総連施設に対して相次いで行われる日本当局の政治弾圧について、「過去清算どころか対朝鮮敵視政策にしがみつきながら民族分断を固定化させようとする日本の胸中は過去と変わりない」と非難し、「北、南、海外が力を合わせてたたかいを継続していかなければならない」と話した。 

 期間中、朝青、留学同、青商会をはじめとする新世代の代表たちは海外側の青年代表と交流し、海外の統一運動において青年たちが先駆者的な役割を果たすことについて討議した。結果、海外側青年らの連絡機構として「海外側青年連絡会」を10月に正式結成することにした。

各側代表と乾杯する朝青茨城県本部の李応虎委員長(前列右)

 女性分野の連帯も本格化している。

 大祝典に参加した女性同盟中央の丁熙子副委員長によると、昨年光州で行われた6.15統一大祝典で合意した「6.15共同宣言実践のための海外側女性委員会」の結成について今回も引き続き討議された。昨年以来、女性同盟中央内に臨時の連絡先を設け、各地の女性たちと電子メールなどを通じて連絡をとり交流を深めてきた。今年1月、滋賀朝鮮初級学校に対する強制捜索が行われた際には海外各側から「総連を助けるために私たちにできることはないか」という激励の手紙などが多数送られてきた。

 今祝典で、北と南、海外代表たちは丁副委員長に駆け寄り、総連の日本当局の弾圧に立ち向かうたたかいを助けたいと申し出てきたという。

 今回、「海外側女性委員会」の正式結成には至らなかったが、近い時期に結成される予定だ。丁副委員長は海外側女性たちとの連帯を強化し、在日同胞の民族性固守のための活動、とくに民族学校の重要性を広く知らせていくことを通じ民族統一運動を活性化させていきたいと語った。

統一運動の主役として

 在日朝鮮人平和統一協会(平統協)の李東辰幹事が今回最も印象深かったのは、民族団結大会が、10時間以上待機しながら結局、開催できなかった15日の出来事ことだという。このとき海外側代表団は大会開催が遅延する中、心を一つにして即興娯楽会を行い、会場内に統一を熱望する参加者の一体感を作り出した。

 李幹事は海外側代表団が最後まで場を守ったのは、「6.15精神に逆行する勢力に屈せず、何があろうと必ず大祝典を成功させようとする強い意志の表れであった」と話した。

 また「う余曲折はあったが『わが民族同士』の力で解決の道を探し、大会を成就させたことで意義深い行事になった」と述べた。

 日本へ戻る前日の19日、今回の代表団の活動を締めくくる宴会が催された。代表団には、青春時代を祖国統一事業に捧げ、こんにちもその活動に携わる1世も多くいた。

 彼らは、自身らが歩んできた祖国統一事業の一路を感慨深く振り返りながら、残る人生を統一のために尽力したいと決意を語った。

 総連と在日同胞に対する日本当局の政治弾圧が行われる中、大祝典に参加した総連代表団は今回、日本での総連の運動を積極的に支えてくれようとする北と南、海外の全同胞の団結した力を感じた。そして一様に、広範な民族的世論に力を得ながら、総連の愛族愛国運動をさらに力強く展開していく契機になったと話した。 

[朝鮮新報 2007.6.27]